Creative edge Inc.

SCROLL

News

Our Message

土地の個性を人の個性のように大切にし、
人と場所とが自由闊達に解放されていくことで、人と世界の問題を解決していく、
そんな未来を念頭に、地方の可能性を開花させていくお手伝いをしていくことを
私たちは約束します。

「シンギュラリティ以降に立ち現れてくるような地方を準備する」これが、株式会社クリエイティブ・エッジの仕事です。

 シンギュラリティというのは、今はGoogleで新規事業の研究開発分門の責任者の一人であるレイ・カーツワイル氏が積極的に有名にした概念で、AIや生命工学、ナノテクなどのテクノロジーが急速に進化し、それによる人間環境の変化によって人々の生活が後戻りできないようほどに変容してしまうような技術的特異点のことです。

 一度スマホのある生活を始めたらもうガラケーには戻れないように、技術というものは人々の生活を一方向に押し流していきます。それが、個別のプロダクトのレベルではなく、産業革命を上回る規模で社会全体を変容させてしまうのがシンギュラリティであり、カーツワイル氏はそれを2045年頃としています。これを未来予測として捉え、当たる当たらないといった議論をしてしまうと、様々なレベルで未来への対応を誤ることになります。

 世界をリードしていくような分野でのトップビジネスの世界では、バックキャストといって50年後や20年後といった特定の時期を決めて未来図を描き、そこから振り返って今やるべきことを考えるという手法で事業計画を立てていきます。今年度の実績から来年度の事業計画を立てるやり方とは正反対の手順です。

 私は1990年代前半のまだインターネット接続すら一般的でなかった頃、当時勤務していたNTTの計らいで、EC(ネットビジネスを含めた電子商取引全般)を推進する国際NPOの事務局や、IntelとMicrosoftが立ち上げたECベンチャー企業への派遣など、ほんの短い期間ですがシリコンバレーの仕事の現場を経験したことがあります。

 そこで、今で言うビジョナリーの立場にあったテネンバウム博士が、今から20年後にはECのビッグプレーヤーが世界のマーケットを左右するようになっていることから逆算してこの5年間でやるべきことを考えろとMBA出のベンチャー企業CEOに檄を飛ばしている場面に遭遇し、衝撃を受けたことを覚えています。まだパソコンでのインターネット接続がそれほど一般的になっていないころの発言です。

 しかし、それから20年たった2010年代中盤頃には、Amazonやアリババ(阿里巴巴集団)といったECのビッグプレーヤーが世界のマーケットを左右する時代を迎えていたわけで、テネンバウム博士が言ったとおりの未来が訪れました。博士は予言者だったのではなく、博士の未来図を実現するために、実務家たちがバックキャストで開発してきたからこそ博士の思ったとおりの未来が現実となったのです。シンギュラリティも同様に、予測ではなく目標とされた未来として考える方が自然です。

 シンギュラリティは、産業革命が宗教改革や価格革命とともに近現代という新しい時代を用意した要因のひとつであったように、近現代に続く新しい時代を用意する要因のひとつだったと将来的には位置づけられるでしょう。

 近現代は都市化の時代でした。土地に縛られて生きることを余儀なくされていた中世の封建社会から抜け出した人々は、自由を求めて都市に集まり、都市を拡大して産業化や情報化を進めてきました。人間疎外や少子高齢化といった昨今の諸問題は、都市化の帰結がマイナス面であらわれてきたものといえます。

 ですが、行き詰まった都市化の反動として地方に注目しても、それは退行でしかありません。また、地方を発展途上と位置づけて都市化を地方に更に拡大していくことは、都市の病を地方に移転していく不幸な結果を招くだけです。

 シンギュラリティでAIが人間を超えていくことは、近現代の絶対的な単位であった個人を相対化することになるかもしれません。また、それは、西欧の観点から見れば、神に劣った被造物である人間が神が行わなかった自分超えの被造物を創造するという、近現代の基礎となっていたキリスト教の枠組みを逸脱することを意味します。非西欧諸国にとっては、近現代はどうしても西欧の後追いでしたが、ようやくハンデのない時代が来るのだともいえます。人類全体にとってよりよいビジョンを描き出し、バックキャストで現在の問題を解決し、一歩一歩描いたビジョンを実現していく文明規模の競争が始まろうとしているのです。

 個人が相対化されたあとに立ち現れてくるのは、土地の個性であるべきだと思います。

 万葉学者の上野誠氏は、その著作『日本人にとって聖なるものとは何か』(中公新書)の中で、持統天皇の有名な歌、

 春過ぎて 夏来(きた)るらし 白たへの 衣干したり 天の香具山(巻一の二八)

について、古来、「春が過ぎて、夏がやって来たらしい。真っ白な衣を干している、天の香具山が」と解釈されてきたことを明らかにし、「真っ白な衣を干している、天の香具山を見ると/天の香具山に」という最近の解釈ではなく、もとの解釈に戻るべきだと主張しています。

また、同書では、山が恋愛で人を取り合ったから人も恋愛で人を取り合うのだと詠んだ天智天皇の歌も例示して、『万葉集』には山や雲や港などヒトではないモノに神性人格がある例は枚挙にいとまがなく、香具山が衣を干すというのは擬人法ではない当時の自然な思考なのだという指摘もしています。

 個人を集団から解放し、一人一人の個性を最大に発揮することで発展してきた近現代は、一方で地方に画一的な開発を促し都市への経済的文化的な隷属を強いてきました。その結果、誇るべき故郷は都市近郊の焼き直しの風景となり、都会に心まで奪われてしまった人の目には、恥ずかしい未開の田舎に映るようになっていったのです。

 個人の相対化を個性の否定の方向に進めてしまうことは、人がAIに代替されることに脅える未来を選択することにつながります。そうではなく、個性の対象を人の枠から拡大していくことで、行き詰まりかけた近現代の向こうに、広々とした新しい景色を誕生させたい。もともとの日本の思考は、個性を人間に閉じたものとは考えず、森羅万象に生きた個性を認めてきたのですから。

 土地の個性を人の個性のように大切にし、人と場所とが自由に活発に解放されていくことで、人と世界の問題を解決していく、そんな未来を念頭に地方の可能性を開花させていくお手伝いをしていくことを、私たちは約束します。

株式会社クリエイティブ・エッジ 代表 村中克成

About Us

代表者プロフィール

村中 克成Muranaka Katsunari
福井県坂井市生まれ、東京育ち。目白・千駄ヶ谷・代官山等に暮らす。
1992年 日本電信電話(株)入社。商用化前からインターネット担当でネットコミュニティ等の開発や運用に従事。ECサイト実証実験で社長表彰(グループ受賞)。EC普及の国際NPO「コマースネットジャパン」企画部会やシリコンバレーベンチャーPandesic出向等を経験。『エレクトロニック・コマース入門』(日経文庫)を共同執筆。
1999年 NTT分割に伴い、NTTコミュニケーションズ(株)に異動(入社)。プロジェクトマネージャーとして大手銀行の調達システム等の構築運営等SI分野を経験。システム開発の経験を活かして、幅広い業界のコンサルティング業務に従事。
2011年 NTTぷらら入社(出向)。ショッピング専用チャネルの立ち上げ業務を主導。自社EC「ひかりTVショッピング」の物流システムやバックヤードの刷新を図り、売上100億円への道筋をつける。エンタメ通販番組のプロデュースや商品マネージャーとして全国の郷土商材を開拓。その後、地方創生業務に取り組む。
2017年 株式会社クリエイティブ・エッジを福井県坂井市に設立、同社代表に就任。SWOTに変わる地方に最適化した戦略立案ツールUStWC等を考案。様々な企業や自治体等と連携し、同ツールを活かして地域活性化商品、観光地再生などに多数取り組む。

会社概要

  • 名称
    株式会社クリエイティブ・エッジ(Creative Edge Inc.)
  • 本社所在地
    福井県坂井市
  • 代表者
    村中克成 プロフィール
  • 設立日
    2017年8月1日
  • ビジョン
    視野・視座・視点の違いで、日本を新しくする
  • 事業内容
    地域活性化のためのコンサルティング、ソリューション(映像制作、商品プロデュース、地域開発等)
  • 取得免許
    福井県知事(1)第1648号
  • 加盟団体
    (公社)福井県宅地建物取引業協会